【ボトムリフティングとは?】赤ちゃんの成長と運動「頭ゴロゴロ→首すわり→腹ばい→寝返り…の意味と親が出来るサポート♪」
日に日に成長していく我が子にびっくりしているわけですが、ふと生まれた頃を思い返して今と比べてみると随分成長してきたなあと1ヶ月でも感じることができます。
単純に見た目も変化してきましたし、気付きもたくさんあります。
生まれた頃は瞳は黒目が多くて白目は殆どなかった気がします。今では黒目もちいさくなって大人の目に近づいてきたように思います。
細かいところで、耳や肩にもうっすら産毛も見受けられます。
オムツを交換する時にふとお尻をみると青い蒙古斑もくっきりみえます。
これらも全て赤ちゃんにとっては意味のあるものなのでしょうが、育児におわれているとあまり意味について考えたりする機会も少なくなってきます。
そして身体の成長だけでなく運動機能の発達も驚異的な成長で目を見張るものがあります。
今回はそんな赤ちゃんの運動機能に焦点をあてて、それぞれの意味と親としてやってあげたいサポートなどについてまとめました。
赤ちゃん密着24時(生後30日)
ミルクの量も50ccに増やして、飲む量にも慣れてきたようです。
時々、吐いてしまうこともありますが赤ちゃんにはよくあることなので心配していません。
深夜から早朝にかけて途切れ途切れですが、ねてくれました。
昼間もぐずることはあります。もう少しミルクの間隔も短くしても良いかもしれないと夫婦で話しています。
様子を見つつ間隔を狭めていって、長く寝てくれるよう試行錯誤してみたいと思っています。
※ 空欄の行は泣いているか、寝ている時間とおもってください。
※ 表示が見切れている場合はスワイプすることで確認することが可能です。
時間 | 尿 | 便 | 授乳 | その他 |
---|---|---|---|---|
0時 | 1回 | |||
1時 | ||||
2時 | ||||
3時 | 2回 | 1回 | 1回 | ミルク50cc |
4時 | ||||
5時 | 1回 | 1回 | ||
6時 | 1回 | |||
7時 | 1回 | ミルク50cc | ||
8時 | 1回 | 1回 | ||
9時 | 2回 | 1回 | ||
10時 | 1回 | 1回 | ||
11時 | 1回 | 2回 | ミルク50cc | |
12時 | 2回 | 1回 | ||
13時 | ||||
14時 | 1回 | 1回 | ミルク20cc | |
15時 | ||||
16時 | 2回 | 1回 | 1回 | ミルク40cc |
17時 | 1回 | |||
18時 | 1回 | |||
19時 | 1回 | 1回 | ||
20時 | 2回 | 1回 | 1回 | お風呂 |
21時 | ミルク50cc | |||
22時 | ||||
23時 | ||||
合計 | 15回 | 7回 | 13回 | 体重3,200g(前日比+100)【睡眠】約7時間 【体温】37.0度 ミルク240cc |
頭を左右にゴロゴロする意味
生まれたばかりの赤ちゃんはが、仰向けで寝ているときに頭は左右のどちらか一方に向いていることに気づくかもしれません。
真上は向けないってしっていましたか?
また、左右対称にバランスよく姿勢を取ることも出来ません。
生後1ヶ月の頃は両手両足が一緒にうごきます。非対称性緊張性頸反射という原始的な反射でカラダが動くことにより姿勢がきまります。
それが段々と視力の発達により目が見えるようにつれて、まわりの音に反応したり目にしたものにも興味が広がっていきます。
そうするとカラダを動かすことにも少しずつ慣れてきて、興味を持った方を向いてみようと身体の真ん中でも姿勢を止められるようになります。
赤ちゃんが頭を左右にゴロゴロさせているのは、姿勢をカラダの真ん中で保つための練習だったんですね。
この姿勢を真中で保つことが運動機能を発達させる第一歩となります。
これをきっかけに縦抱きをしても赤ちゃん自身で姿勢のバランスを維持できるようにもなります。
姿勢のバランスを維持できるようになると、首すわりに発展します。
ですから、無理に頭を固定しようとせずに左右に自由に動かしてあげるような環境と理解が大切です。
発達を促そうと、親が無理やり頭を動かしたりしてはいけません。向き癖をなおしてあげようとしてドーナツ枕などで頭も固定しないほうがよいでしょう。
うつ伏せ(腹ばい)トレーニング
赤ちゃんがうつ伏せの状態で、自分の首をあげようとしたり横に向こうとする動作にも意味があります。
うつ伏せになると呼吸をすることが困難になるため、呼吸をするために自分で首を回すことで気道を確保しているのです。
この気道を確保するための動作を「保護的回旋」といいます。
保護的回旋をくりかえすことで首の後ろ側にある筋肉も刺激されます。
生後1ヶ月くらいからうつ伏せ(腹ばい)トレーニングをはじめると、首から背中にかけての筋肉も発達してきます。
そして生後3ヶ月の頃には姿勢を保つことができてくると、うつ伏せで両腕も動かせるようになります。
最終的には生後3ヶ月程度で、腹ばいの状態でカラダを肘で支えられるようになります。
頭も床から完全に離すことができるようになるでしょう。
腹ばいトレーニングのやり方
腹ばいトレーニングは赤ちゃんの筋肉を活性化させるためには大切な運動となります。
腹ばいトレーニングをおこなうときは必ず、赤ちゃんから目を離さないように注意しましょう。
窒息の危険なども考慮する必要があります。やわらかい布団の上で腹ばいトレーニングをするのは危険なのでやめてください。
腹ばいトレーニングをおこなうときは、畳や床などの硬い場所にタオルなどの薄い敷物をおいてからやるようにしましょう。
赤ちゃんの状態をよく観察して「嫌がって泣いたらやめる」「床に顔をうずめて呼吸しづらいときはやめる」など注意して下さい。
基本的に長時間おこなう必要もありません。はじめは10秒くらいからでも十分です。
うちの子は床でうつ伏せにすると泣いてしまうので、はじめのうちは抱えてお腹の上でやっていました。
それでも泣いてしまって嫌がっていたので、しばらくトレーニングを中断して期間をあけてからまたお腹の上でおこなうとご機嫌にやるようになりました。
赤ちゃんにもタイミングと気持ちの整理があるのかもしれません。お腹の上でもできるようになってから床で試すと上手にできるようになりましたよ♪
腹ばいトレーニングが終了したら赤ちゃんを褒めてあげて下さい。出来てなくてもやろうとしたチャレンジ精神をほめてあげましょう!
寝返りが出来るようになるまでの過程
うつ伏せ(腹ばい)トレーニングで首や背中の筋肉が発達すると、仰向けで自分のカラダを真ん中の姿勢で保つことが出来るようになります。
今までは目に見えたものに興味がわいて、その興味がわいた方向に姿勢を向けることが多かったと思います。
その興味自体が今度は、自分のカラダに向いていきます。
手をじっと見つめるといった「ハンドリガード」が見られることでしょう。口の中に指をもっていってしゃぶったりもします。
姿勢を真ん中に保てる筋肉が発達してきたため、自分の手や足をカラダの中心で触れ合わせることができるようになるのです。
赤ちゃんが自分の手と足の存在を認識しはじめると、足を持ち上げたり膝にさわって遊びだします。
足やお尻を動かすことに慣れてくると、骨盤ももちあがるようになります。
そうすると、自分の足を確認しながら持ち上げて手で触りだす運動ができるようになります。
手と目と足を動かす「協調運動」ができるようになるのです。
ボトムリフティングとは
この生後6ヶ月くらいに見られる協調運動を「ボトムリフティング」といいます。
ボトムリフティングは重心が高くなることで転がりやすくなるという弱点があります。
しかし、赤ちゃんはこの弱点を克服するために「うつ伏せ(腹ばい)トレーニング」で必要な運動機能を発達させます。
腹ばいをマスターすると、肘でカラダを支えつつ背中から腰までの筋肉をつかって弓なりにカラダを反らせる「エアプレーン」という姿勢を取ることが出来ます。
寝返りは、手で足を引き寄せて「ボトムリフティング」で横向きになることが第1段階です。
横向きになったら、カラダを「エアプレーン」の動作で伸ばします。
そうすると寝返りが完成するのです。そして寝返りを繰り返すことで赤ちゃんは更なる動作を発展させていきます・・・
すべてに意味がある!
これまでの説明で、赤ちゃんの動作にはすべて意味があるということを理解していただけたかと思います。
最初の知的好奇心により目に入ったものを「見てみたい」という興味によりカラダを動かし始めます。
やがては物に手を伸ばしはじめ、手が届くと姿勢を安定させるためのバランスを取るための筋肉も発達していきます。
うつ伏せ(腹ばい)トレーニングのきっかけを作ってあげることで、自分で何かをやってみようというチャレンジ精神も養うこともできるでしょう。
この効率的で無駄のない赤ちゃんの発達は、脳にも影響をあたえます。
身体の発達は脳の刺激となり、その快感はチャレンジ精神を養います。
その発展と刺激と快感を繰り返すことで手に入れた新しい世界で、赤ちゃん自身の能力を更に発展させながら高みへの階段をのぼっていくのです。
この意味のある行動はすべての赤ちゃんに備わっているものです。これは正に生命の神秘といっても言い過ぎではないと思います。
手助けの目的と見守るという考え方
赤ちゃんの発達のための「手助け」という行為は、親が他の子と比較をして焦ることにより無理やり追いつかせようとする行為であってはなりません。
親が焦ってしまう心理はとてもわかりますが、赤ちゃんのために冷静になる必要があります。
赤ちゃんにも個性があり、赤ちゃん自身に心地の良いペースというものもきっと存在します。
平均に追いつかせようと焦る必要はありません。
1ヶ月になったから「うつ伏せ(腹ばい)トレーニングを少しだけやってみよう」とか、
「頭を左右にふれるようにオモチャで気を引いてあげよう」というほんの少しのきっかけを作ってあげて、そのあとは「見守る」だけで十分なのです。
赤ちゃんに合ったペースと、親にできる「手助け」をみつけてあげましょう。
大切な個性を大事にしてあげて、赤ちゃん自身を信じて見守ってあげて下さい。
【成長過程別】親ができる具体的なサポート
赤ちゃんの運動機能の発達(寝返りまで)を簡単にまとめると以下の過程をたどります。
※これはあくまで一例です。赤ちゃんに当てはまらなくても慌てず焦らず、成長をあたたかく見守ってあげて下さい。
- 両手両足が一緒にうごき「非対称性緊張性頸反射」で姿勢が決まる。(生後1ヶ月頃)
- うつ伏せ(腹ばい)にすると一瞬首を上げたり、横を向くなど「保護的回旋」がみられる。(生後1ヶ月頃)
- うつ伏せ(腹ばい)にすると肘でカラダを支えたり、頭も完全に床から離れるようになる。(生後3ヶ月頃)
- 仰向けに寝かせると頭が真上を向いて、手足がカラダの中心にあつまる。(生後3ヶ月頃)
- 足→おしり→腰の順番で協調運動「ボトムリフティング」がとれるようになる。(生後6ヶ月頃)
- うつ伏せ(腹ばい)の状態で床から肘を離してカラダを反らせる姿勢「エアプレーン」をとるようになる。(生後6ヶ月頃)
- ボトムリフティングの状態から横に状態を倒す動作の応用で、自身で寝返りが出来るようになる(生後6ヶ月頃)
早産で早く生まれてきてしまったり、低出生体重児で小さく生まれてきてしまうなどカラダの機能に問題があって発達の段階スピードも遅くなかなか次へ進めない赤ちゃんも存在すると思います。
そんなときに出来る具体的なサポートについてまとめていきます。
首すわりサポート
赤ちゃんと遊ぶ感覚で、ガラガラなどの鳴り物を使って頭を左右にゴロゴロさせてあげると良いでしょう。
うつぶせで頭をもちあげる遊びもしてあげてみてください。
うつ伏せの姿勢が苦手な赤ちゃんは、親が座った状態で赤ちゃんを縦抱きしつつ徐々に身体を後方にたおしていってあげると慣れやすいです。(退院後から可能)
うつ伏せの状態に慣れたら、赤ちゃんの頭上から胸に支えるように手をいれて状態を浮かせるように保ってサポートしてあげましょう。(生後3ヶ月くらいから)
手と足への気付きサポート
赤ちゃんの手首と足首に鈴のような鳴り物をつけてあげるサポートです。
手や足からシャンシャン、リンリンと音がなることで自分の手や足に気がつくきっかけになります。
生後3ヶ月くらいからやってあげると良いでしょう。
寝返りサポート
赤ちゃんの手や足をもって、寝返りの基礎となる「身体を丸める」「身体を反らす」という動作をサポートしてあげましょう。
抱っこの状態で、赤ちゃんがうつ伏せの姿勢になるように保ちます。
「飛んじゃうぞ~」とか「ブーーーン」とか言いながら飛行にになった気持ちを味あわせてあげましょう。(赤ちゃんの首がすわったら可能)
赤ちゃんの手足を同時にもって、そのままブランコみたいに左右に揺らします。間違っても手と足を離さないように注意しましょう。(生後5ヶ月くらいから)
赤ちゃんが自分で足をもてるように、お尻の下に手をいれて骨盤をもちあげてみましょう。(生後5ヶ月くらいから)
生後30日のまとめ
この日であの日に生まれた赤ちゃんは30日たちました。まだ30日ですが、もう30日です。
妻と私も毎日毎日赤ちゃんのお世話をしているなかで、赤ちゃん自身と向き合える気持ちの余裕と時間についてもなくなってきてしまったように思えます。
ここらでもう一度、妊娠中に出産のことや子育てのことを調べまくった日々を思い出す必要があると気づきました。
そして、赤ちゃんの今後の成長の行く末を改めて考えてみようと今回の記事をまとめてみました。
この子がやがて首が座り、寝返りをしてお座りもして、フラフラしながら立ち上げる日がくるなんて想像することができません。
でもその日がくることを心の底から願ってお世話をしています。
赤ちゃんに対して何でもかんでも手を差し伸べることはしません。見守るために引いてみることも大切だと知りました。
少しのきっかけを作ってあげれば、あとは赤ちゃん自身の内に秘めた能力でガンガン前に進んでいくでしょう。
赤ちゃんの成長過程と手助けが必要な部分をきちんと理解して、今後も焦らずあたたかく見守っていきます!