【妊娠初期】妊婦さんの不安心配ごとQAリスト<2週~12週>「薬を飲んでしまった&レントゲンをとってしまった。ちゃんと育っているか心配…など」
生後62日です。前回は妊娠初期のお母さんに起こるであろう生活の悩みについてまとめました。妊娠に対する不安やつわりによって女性の心と身体はとても不安定であるということがわかりました。
そして生後62日とは大きく逸脱していますが…今回は引き続き妊娠初期の不安や心配事をQA形式でまとめてみました。
すこしでも妊娠中の女性の気持ちが落ち着いてもらえるように、わかりやすく心配に思うであろう内容を記載したつもりです。
赤ちゃん密着24時(生後62日)
生後62日です。この日は深夜1時から3時の間の3時間と、早朝の5時から7時にかけての2時間程度を中心に寝てくれました。
昼間は徐々に起きていられる時間が多くなってきて、寝たとしても1時間か30分という具合です。
完全にもう夜は認識してくれたようなので、あとは途中でおきることなく寝ていてもらえるように期待しながら待つこととします。
時間 | 尿 | 便 | 授乳 | その他 |
---|---|---|---|---|
0時 | 1回 | 1回 | ミルク80cc | |
1時 | ||||
2時 | ||||
3時 | ||||
4時 | 1回 | 1回 | 1回 | ミルク80cc |
5時 | ||||
6時 | ||||
7時 | 1回 | 1回 | ||
8時 | 1回 | ミルク80cc | ||
9時 | 3回 | 1回 | ||
10時 | 1回 | 1回 | 1回 | |
11時 | ||||
12時 | 2回 | ミルク80cc | ||
13時 | ||||
14時 | 1回 | |||
15時 | 1回 | 1回 | ミルク80cc | |
16時 | 3回 | 2回 | ||
17時 | 1回 | |||
18時 | 2回 | 1回 | ミルク80cc | |
19時 | 2回 | 1回 | ||
20時 | 1回 | 1回 | お風呂 | |
21時 | 2回 | 1回 | ミルク80cc | |
22時 | ||||
23時 | ||||
合計 | 21回 | 4回 | 11回 | 体重4,650g(前日比+200)【睡眠】約9.5時間 【体温】37.2度 ミルク560cc |
風邪などにかかったとき市販薬を服用して大丈夫?
→ 妊娠中の薬の服用については必ず医師の確認をとるようにしてください。
風邪に限ったことではありませんが、妊娠中の薬の服用に関しては必ずかかりつけの産婦人科で相談をするようにしましょう。
漢方薬やサプリメントなども相談することをおすすめします。
風邪というものはひかないように気をつけていても、なかなか回避することも難しく引いてしまうものですね。
しかし、風邪そのものが赤ちゃんの発育に何か影響を及ぼすのかというと疑問がのこります。
ですので軽い風邪程度のものであれば薬の服用無しで経過を見守る判断をされることもあります。
その場合は十分な休養と睡眠をとって身体を休めるようにして下さい。
高熱や激しい頭痛がでたり、嘔吐を繰り返すような場合はすぐにかかりつけの医師に相談するようにしましょう。
その場合は市販薬をさけて必ず処方された薬を服用するようにしてください。
妊娠に気づくこと無く市販薬を飲んでしまった場合も、飲んだ薬や時期について説明できるようにして病院へ相談するようにしてください。
薬の服用に関しても万が一何かが起こるというわけではありません。病院へ相談して不安がでるような返答であればセカンドオピニオンも検討しましょう。
タバコやお酒はやめる必要あり?
→ 原則は禁煙、禁酒です。
煙草に関しては誰もが知っている通り健康に悪いものという認識として捉えられています。
特に妊娠中の場合の喫煙は胎盤の血流を悪くさせる要因にもなります。
胎盤の血流が悪いと、赤ちゃんに必要な栄養や酸素を十分に送り届けることが困難となり発育にも大きな影響をあたえてしまいます。
それに胎盤自体の機能も低下する懸念があります。早期剥離や早産などのリスクがあがることを頭に入れておきましょう。
出産後の赤ちゃんと、家族全員の健康のためにも喫煙することは良い方向には向かわないので禁煙することをおすすめしたいです。
アルコールも胎盤を通して赤ちゃんの血液中にそのまま運ばれてしまいます。
乾杯など付き合いで少々口につける程度であれば問題はないとされていますが、原則は禁酒といわれていると思います。
妊娠に気づかずレントゲンをとってしまった…
→ 1枚程度の場合であれば心配する必要はありません。
妊娠していることに気づかずに、職場の健康診断などで胸部のレントゲンを撮影することがあるかもしれません。
思い返すと排卵期あたりですでに妊娠していたかもしれないと、赤ちゃんの影響について不安になることもあるでしょう。
しかし胸部のレントゲン1枚程度の被曝量であれば、まったく赤ちゃんの影響について心配する必要はないとされています。
ガン検診の際にバリウムを飲んで胃の検査をしたとしても、通常であれば数枚レントゲンを撮る程度なので問題になることはありません。
CTスキャンやMRIも同様で、最近はデジタル化されており問題になるような被曝量にはならないと考えられます。
妊娠に気づくこと無く精密検査を長時間うけることにより、何枚もレントゲンを撮った場合に関しては放射線の線量とレントゲンを撮った方法について説明できるようにしておきましょう。
風疹にかかったかも…
→ 抗体をもっていれば赤ちゃんの影響はないとされています。
妊娠中に病院の待合室で風疹にかかっている子どもに、うつされてしまったのではないかと不安になる方もいるかもしれません。
妊娠してまず風疹の抗体検査しているかと思います。
その理由としては妊娠初期に風疹にかかってしまうと赤ちゃんの発育に影響が出ることが心配されているからです。
しかし過去に風疹にかかっていたり、予防接種を受けている場合は身体の中に抗体というものをもっているはずです。
もし妊娠中に風疹ウィルスと接触したとしても抗体が抑えることで感染を回避します。
ですので、その場合は赤ちゃんも影響をうける心配はありません。
風疹の抗体検査で問題ないとされた場合でも感染が疑われることもあります。
過去に風疹にかかってしまった再度感染した場合でも、赤ちゃんには影響がないとされています。
また、妊娠してからはじめて風疹に感染してしまった場合は精密検査でだいたいの感染時期を特定することもできます。
それにより風疹ウィルスが赤ちゃんにどの程度影響するのかも推測することができるでしょう。
風疹ウィルスの抗体がない場合はもちろん感染するリスクはあります。しかし妊娠して風疹にかかりやすくなることはありません。
特に注意したいのが妊娠16週目になるまでに風疹に感染してしまうことです。
抗体がない場合は、出産後に風疹の予防接種をうけるようにしましょう。
風疹だけでなく、「みずぼうそう」や「りんご病」などの感染症も妊娠前に予防接種をうけていれば一生にかけて抗体が有効になります。
虫歯の治療がしたい
→ 虫歯の治療で使用する局所麻酔やレントゲンについて赤ちゃんの影響を心配するレベルにはないとされています。
妊娠中に虫歯に気づいて麻酔やレントゲンのことを考えたり、治療中に気分が悪くなってしまうか不安に感じる方がいるかもしれません。
妊娠中は特にホルモンの影響で口内の唾液の量が変化することで虫歯になりやすい状況といえます。
しかし歯の治療に使用する麻酔やレントゲンの影響も赤ちゃんの心配におよぶことはないとされています。
それに出産後は育児で忙してくて虫歯の治療どころではなくなってしまいます。時間をつくって治療することをおすすめします。
必ず心がけてほしいのは、虫歯の治療についてかかりつけの産婦人科に相談することと歯医者のほうにも妊娠している旨を伝えるようにしましょう。
一般的には妊娠初期に関しては使用できる薬も限られていたり、妊婦さんの気持ちも不安定なこともあり妊娠5ヶ月以降の安定期に虫歯の治療をすることをすすめられると思います。
ペットは飼っても問題ない?
→ とくにペットがいることで赤ちゃんには影響はないとされています。
結婚前や妊娠前からペットを飼っているというケースも少なくないと思います。
医師の方からペットを飼っていることで感染する病気もあると説明されて不安になってしまうこともあるのではないでしょうか。
以前はペットに寄生するトキソプラズマという原虫が赤ちゃんに影響することが心配されたことはありました。
しかし実際は赤ちゃんの発育に影響するようなケースはほとんどありません。
赤ちゃんにもペットにも特にかわった様子がなければ問題はありませんが、抗体を調べることも出来ます。
気になる症状がある場合はかかりつけの医師に相談してみてください。
1人目を流産したら2人目もしやすい?
→ 流産の時期と原因によってかわってきます。
一度流産の経験があるとまた、流産してしまうのではないかと毎日不安に思ってしまうと思います。
その際はまず、流産の原因について医師と相談をしてみましょう。
妊娠初期で超音波により赤ちゃんの心拍が確認できずに、流産した場合は2人目の妊娠に影響はほぼないとされています。
妊娠初期のりゅうざんは染色体の異常によることがほとんどです。確率的には10%の割合で起こってしまい、胎児側の原因によるものです。
赤ちゃんの心拍が確認された後の流産である場合は、2回までは偶然の範疇とされています。
しかし3人目も同様に流産となると習慣性流産と説明をうけて、なんらかの原因があるものと推測されます。
たとえば子宮の異常であったり、赤ちゃんを異物と身体がとらえてしまう免疫疾患が原因とういう場合もあります。
免疫疾患の場合は次回の妊娠で症状を抑えつつ妊娠の経過をみていく薬を処方されることもあります。
パーマやヘアカラーは問題なし?
→ 特に気にすることはないでしょう。
妊娠中にパーマをかけたり、ヘアカラーをかけることで赤ちゃんに悪い影響がでるかもしれないと心配される方もいるかもしれません。
赤ちゃんのことを気遣ってしまい何かと生活に制限が出てきてしまうことから、お洒落にかんしても敏感になってしまうこともありますね。
しかし、パーマやヘアカラーの薬液が皮膚から吸収される量は赤ちゃんのことを心配する量ではありません。
美容室にいく際には念の為、妊娠していることを伝える程度で問題ないと思われます。気になる方は皮膚テストをおこなってみることもできます。
妊婦さんにとって長時間同じ姿勢でいることは大変なので、行くのであれば体調が良いときや空いている時間帯を選択するようにしましょう。
高齢出産は出生前診断が必要?
→ 出生前診断は軽い気持ちで受けるものではありません。よく相談してからパートナー同士で判断して決めましょう。
高齢出産で初めての妊娠となると余計にリスクの事をかんがえてしまうことでしょう。
たとえばダウン症の発症率についての調査をみてみると、高齢になるほどそのリスクは高くなっていることがわかります。
しかし最近では、超音波で赤ちゃんの姿かたちを細かいところまで見れるようになりました。
それに妊娠年齢と発症率の関係だけでリスクのことを心配する必要もないという意見もあります。
超音波で異常が判明されなければ、40歳でもダウン症の発症率はおよそ1200人にひとりとされています。
羊水検査による出生前診断は決して軽い気持ちで受けるものでもありません。
もし診断により染色体の異常が判明したときに、どのようにするかをパートナー同士でしっかりと話し合っておくことが必要です。
それに子どもへの気持ちというものは出会ってみなければわかりません。
人生の計画や幸せの価値というものも人それぞれです。出産前と産後で考え方が変わることもあります。
高齢になると卵子も年をとります。受精卵も当然20代の頃とはかわってくるでしょう。
高齢の場合は流産の可能性も高まる傾向があります。高齢出産であるがゆえのリスクは逃れることは出来ません。
私の妻もそうですが40代で妊娠をして出産している人は少なからず存在しています。
必要以上に神経質になって心配する必要も意味のないことです。
高齢であるがゆえに長けていることもあるでしょう。若い頃よりも経験にあふれているため心も豊かになっているはずです。
その豊かな心が産後の育児に大きなメリットになる可能性をふくめてよく考えて判断しましょう。
授乳期間中に妊娠したらどうなる?
→ 授乳が原因で流産するということはありません。
上の子が授乳中に2人目を妊娠してしまい、授乳をやめるべきか悩んでいる方もいるかもしれません。
まず授乳していることが原因で流産をするということはありません。
しかも病院に相談したときに授乳をやめることを勧められたからといって無理に断乳する必要もありません。
妊娠をするとホルモンの影響でオッパイの味も量もかわってきます。
ですので1人目の子も自然と卒乳してくれるかもしれません。
妊娠中の抱っこも不安かもしれませんね。下腹部に力をいれないように注意しましょう。
まだまだ抱っこをしてもらいたいお年頃かもしれませんので、できるだけ上の子にも今までどおり接してあげましょう。
お腹をさわらせてあげながら、お母さんのお腹の中に赤ちゃんが宿っていることをおしえてあげればわかってくれるはずです。
それと同時に家族全員でお腹の赤ちゃんを優しく迎えてあげられるために何ができるか準備しておくことも忘れないようにしたいですね。
自転車やバイクはいつまで乗れる?
→ 転倒に気をつけて、近距離で疲れない程度であれば問題ないとされています。
住んでいる環境によっては自転車やバイクがないと不便な場合もあるでしょう。
しかしアメリカでは妊婦用の自転車もあるくらいですので、短距離であれば問題ないとされています。
赤ちゃんはお腹の中で羊水に守られている状態ですので、ある程度の衝撃には耐えることが出来ます。
しかし激しく動くことで転倒する可能性もあるので十分に注意して下さい。
自転車やバイクに乗る時には体調にも気をつけるようにしましょう。
妊娠の時期も進んでいくとお腹が重くなってバランス感覚も鈍くなります。
自転車やバイクにのることが困難になったり不安になるようでしたら乗ることはやめたほうが無難でしょう。
赤ちゃんが育っているか不安
→ 気になるのは当然のことです。自分と赤ちゃんの身体を信じましょう。
お腹の中の赤ちゃんが無事に育っているのかを考えだしたら、心配になって夜も眠れなくなることがありますね。
妊娠した女性は赤ちゃんを守るために、心も身体も変化して色々なことに不安をおぼえます。
お腹の赤ちゃんのことを思うことは当然であり、不自然なことではありません。
特に妊娠初期は赤ちゃんの育っていくことを願うばかりで自分がどうこうする話でもありません。
だからこそ不安になって当然なのです。最低限、食べ物や身体を休めることに気をつけるくらいで十分です。
あとで不安な気持ちを振り返ることで自分に勇気がわいてくることもあります。
そんなときは母子手帳に気持ちを綴ってみるのも良いことです。子育てに悩んだ時もあの頃を振り返ることが出来ます。
妊娠初期は赤ちゃんと自分自身の身体を信じてゆっくりゆったりとして気持ちで毎日を過ごすようにしてみてください。
そのうち赤ちゃんがお腹の中で動くことを感じられる日もそう遠いことではありません。
子宮外妊娠といわれた
→ 出血や下腹部に痛みがあったときはすぐに病院にいきましょう。
妊娠初期に産婦人科で、もしかしたら「子宮外妊娠の可能性」があることを告げられると不安になりますね。
そのときは冷静になって「子宮外妊娠の可能性」という意味について考えてみましょう。
「子宮外妊娠の可能性」というのは超音波で子宮内部に胎嚢がまだ見えないため「可能性」といっているに過ぎません。
妊娠6週目あたりになるとおそらく子宮外妊娠の可能性についてハッキリすることと考えられます。
ですので初回に言われたとしても胎嚢が見えてくるまでに様子をみてみようと言われたと解釈するようにしましょう。
子宮外妊娠でもっとも多いケースは受精卵が卵管の途中で着床してしまう「卵管妊娠」というものです。
ほとんど自覚症状を覚えることはありませんが、妊娠5週目から6週目に少量の出血がみられることもあります。
そのままにしておくと卵管破裂を引き起こす可能性もあるため、出血や下腹部の痛みなどを覚えた場合はすぐに病院へ相談するようにしましょう。
糖尿病の持病がある場合の妊娠へのリスクは?
→ 重症で無い限り食事療法とインスリンで無事に出産を終えている人は多くいます。
すでに遺伝性のもので糖尿病をわずらっていると、妊娠することで糖尿病が悪化することを意志から忠告されてる場合があります。
以前は糖尿病により妊娠をあきらめるようなケースがありました。
しかし現在はよほど重症で無い限り食事療法とインスリン治療で血糖値もコントロールできるようになりました。
ですので糖尿病でも無事に出産をおえている方は少なくありません。
糖尿病の主治医から妊娠することが認められているのであれば気にすることはないでしょう。
産婦人科の医師とも連携をとりながら自己管理を続けることにより、糖尿病をわずらっていない妊婦さんと同じように元気な赤ちゃんを生むことが可能と思っていましょう。
糖尿病にかぎらずその他の心臓病や腎臓病などの持病をかかえた妊娠や出産は昔にくらべると随分、安心することができるようになってきました。
持病をもっていても担当の医師と、産婦人科の医師がうまく連携がとれるように持病の治療と並行しながら出産をめざせる病院を選択することも大切なことです。
出産をする病院や施設を選択する際にはそれらのことを念頭に選ぶようにしましょう。
1人目が帝王切開だったら2人目も同様?
→ 出産をする病院の対応と自身の意志により異なります。
最初の出産が帝王切開で、二人目は通常分娩での出産を希望しているが帝王切開になってしまうのか不安な方もいるでしょう。
その場合は出産を予定している病院などの施設によって対応はかわってきます。
まず普通分娩で希望されているのであれば、その意志を伝えて可能なのかを意志と相談をしてみましょう。
その際に前回どのような経緯で帝王切開に至ったのかを説明できるようにしておきましょう。
帝王切開の理由が児頭骨盤不均衡である場合は、骨盤に赤ちゃんの大きさが合わないことが原因です。
通常2人目の赤ちゃんは1人目よりも大きくなると言われているので、その場合は帝王切開での出産となる可能性が高くなります。
いずれにせよ、万が一に備えていつでも帝王切開に切り替えることが可能な病院で通常分娩を希望するとより安心かと思われます。
生後62日まとめ
さて、今回は妊娠初期の不安や心配事をQA形式でまとめてみました。
生後62日となりもう2ヶ月となりますが、ちょっと逸脱した内容になってしまいました。
しかし妊娠中のことは今後も記事にまとめていく予定です。
次回からはまた通常営業の記事にもどると思います!