【アトピー性皮膚炎】原因と対策を知る♪「気になる両親との遺伝性と発症率!食物アレルギーやダニ・ハウスダスト」
生後97日となりました。前回の記事でアトピー性皮膚炎についての理解を深めるために基礎となる知識を取り上げてみました。
今回は気になる遺伝性のことや、食物アレルギーやダニ・ハウスダストなどの発症要因についてもまとめます。
実はアレルギーが原因と思われていたアトピー性皮膚炎ですが、皮膚のとある機能が弱くなることが発症の要因ではないかともいわれているようですよ。
赤ちゃん密着24時(生後97日)
生後97日です。さてさて日に日に寝る時間が増えてきて楽しみなってきていますが、この日もやってくれました。
なんと6時間の連続睡眠達成です。夜の21時から深夜の2時までねてくれました。
一度は深夜3時に起きましたが、また寝てくれて朝の6時に起床という具合です。
トータルでは9時間寝たということになります。
そろそろ睡眠に関しては一つの区切りが訪れている予感がします。
そしてこの日は妻が胃カメラ検査をしたので、次の日までまる1日授乳できていません。
時間 | 尿 | 便 | 授乳 | その他 |
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0時 | ||||
1時 | ||||
2時 | ||||
3時 | 1回 | 1回 | 1回 | |
4時 | ||||
5時 | ||||
6時 | 1回 | |||
7時 | 1回 | 1回 | 1回 | |
8時 | 1回 | インクレミンシロップ ミルク120cc | ||
9時 | 2回 | 1回 | ||
10時 | 1回 | |||
11時 | 1回 | 1回 | 1回 | ミルク100cc |
12時 | 2回 | |||
13時 | 1回 | ミルク100cc | ||
14時 | 2回 | 1回 | ||
15時 | ||||
16時 | ||||
17時 | 1回 | お風呂 ミルク120cc | ||
18時 | 1回 | |||
19時 | 1回 | 1回 | ||
20時 | 1回 | ミルク120cc | ||
21時 | 1回 | |||
22時 | ||||
23時 | ||||
合計 | 16回 | 7回 | 4回 | 体重5,700g(前日比+100)【睡眠】約11時間 【体温】36.8度 ミルク560cc |
実は低い?遺伝性について
兄弟や家族もですが両親のどちらかにアレルギーがある場合は、赤ちゃんに体質が遺伝するとよく耳にすることもあるかもしれません。
でも実は、家族にアレルギー体質があるからといって赤ちゃんが必ずアトピー性皮膚炎にかかるとは限らないようです。
逆のことをいうと、親がアレルギー体質ではなくてもアトピー性皮膚炎になってしまう赤ちゃんもいるということです。
親のアトピー性皮膚炎の有無と赤ちゃんの発症率を示したデータというものもあります。
- 両親ともアトピー性皮膚炎が無い場合・・・赤ちゃんの発症率は「10%」
- 片方の親にアトピー性皮膚炎が有る場合・・・赤ちゃんの発症率は「20%」
- 両親ともアトピー性皮膚炎が有る場合・・・赤ちゃんの発症率は「30%~40%」
自分の家族にアトピー性皮膚炎を経験している人がいて、赤ちゃんが発症してしまうと罪の意識を感じてしまいそうですが遺伝の影響はそれほど高くないといわれています。
食物アレルギーとの関係性
アレルギーを引き起こす要因は生活環境と食べ物の中に潜んでいると考えられています。
一般的に食べ物が原因で発症するアレルギーを「食物アレルギー」といいます。
実は近年では食物アレルギーが増加傾向になっており問題視されています。
特に乳児の場合は腸の機能が未発達ということもあり食物アレルギーを引き起こしやすい状態にあります。
成長とともに腸の機能も発達していくので、そのながれで症状が軽くなったり治ったりすることもあります。
ただし、特定の食べ物をたべると「蕁麻疹」や「浮腫み」「呼吸困難」といった全身症状が起こる場合は注意が必要です。
アナフィラキシーショックを起こしてしまう赤ちゃんがいる場合は、食材の制限などの除去食療法をすることとなります。
特定の食べ物に対して反応する抗体というものは、2歳から3歳を境として成長とともに低くなっていく傾向があります。
生後3ヵ月や4ヶ月の頃から、神経質になる必要はないといわれています。
しかも離乳食がはじまる5ヵ月から6ヵ月の赤ちゃんは特に色々な症状を出す場合もあります。
仮に何かしらの症状が出てしまったとしても病院に相談することなく、独自の解釈でアトピー性皮膚炎と判断して食材の制限をはじめてしまうことは問題があります。
別の話しでは妊娠中や授乳中に食事制限をした母親と、しなかった母親とではアトピー性皮膚炎の発症の差はなかったというデータもあるそうです。
また、母乳で育った赤ちゃんの方がアトピー性皮膚炎はやや少ない傾向があるようです。
しかしながら、極稀なケースで母乳から入る卵などの抗原が影響をあたえて赤ちゃんの湿疹が悪化するケースもあります。
その場合は、粉ミルクに変えるなどして様子をみることもあります。
これらのケースに場合は自己判断することなく病院でよく相談しながら決めるようにしましょう。
ダニ・ハウスダスト対策
生活環境に潜むアレルギー要因として考えられているのが、ダニやハウスダストといったホコリによるものです。
気管支ぜんそくの原因ともされているので注意が必要です。
中でもダニが最もアレルギーを引き起こす要因といわれており、アトピー性皮膚炎を悪化させることについても注目されています。
ダニについては赤ちゃんよりも大人に対して、その原因が強く出ることが多いようです。
ここで注意したいことろは、ダニが直接の要因となってアトピー性皮膚炎を引き起こすわけではないということです。
最近の研究によって皮膚を守るためのバリア機能が弱まり、日常的に皮膚に炎症をおこしていることがわかりました。
ダニがもっているアレルギーを引き起こす物質が、炎症を悪化させてするのではないかと考えられています。
そのことから炎症さえよくなれば、ダニの多い少ないはそれほど関係がないともいえそうです。
しかし、アトピー性皮膚炎の赤ちゃんの場合は「ダニ」「カビ」「花粉」「ペットの毛」などが入り交じるハウスダストなどから遠ざけるほうが無難と言えます。
ダニはホコリの中に存在します。小まめにホコリを取り除いたり、カーペットやぬいぐるみは遠ざけたほうがよいでしょう。
ペットも毛がありますので同様です。床は念の為、掃除機をかけて雑巾がけまですることが必要となってきます。
また、冷暖房機や布団も清潔にたもつ必要があります。防ダニグッズを活用してよく掃除するようにしましょう。
カーテンも年に数回洗濯などをしたり、部屋の通気もよくなるように工夫することも重要です。
ダニは高温多湿を好みます。ダニの増殖をおさえるために、室内の温度は20度から25度にたもつようにしましょう。
湿度も50%から60%以下にしておくことでよりダニの増殖率を落とすことが出来ます。
あまり神経質にならずに、無理のないところから少しずつはじめてみましょう。
皮膚のバリア機能とは
アトピー体質の要因であると考えられている「アトピックドライスキン」というものもあります。
ちょっと前まではアトピー性皮膚炎というものは、アレルギーの病気であると考えられていました。
しかし最近では皮膚を守っている「バリア機能」というものが弱くなることで、アトピー性皮膚炎を引き起こす要因のひとつと推測されはじめています。
専門家によるとアトピー性皮膚炎の引き金となる大きな影響として、アレルギーよりも汗をかいたり皮膚が何かに接触することによる外部からの刺激のほうが重要視されているようです。
皮膚というものは元来、まわりの空気が乾燥している状態であっても簡単には水分が失われない性質をもっています。
ところがアトピー性皮膚炎の赤ちゃんは、このような保湿のメカニズムが損なわれて湿疹のない箇所も乾燥肌になっているのです。
つまり肌は外部からの刺激に弱く、かゆみも引き起こしやすい状態にあるということです。
このことを皮膚のバリア機能が低下してガラスの皮膚になっていると言い表すひともいます。
湿疹ができやすいのは汗をかきやすかったり、刺激を受けやすいことにあります。
季節ごとの温度や湿度の変化、汗やほこりといった様々な要因が重なることに起因して症状の度合いも左右されます。
外部からの刺激が肌に影響を与えているということですね。
生後97日まとめ
さて、今回もアトピー性皮膚炎のことを記事にしました。
アトピー性皮膚炎を引き起こす要因として、単にアレルギーだけが関係しているわけではないということがわかりました。
様々な要因が重なることで皮膚のバリア機能を低下させて、アトピー性皮膚炎を発症させて悪化させる引き金となるということでした。
ですので、赤ちゃんの身の回りのことやお肌の状態を総合的に考えて上げる必要がありそうです。
そして次回はアトピー性皮膚炎と関係の深い、ステロイドについてもまとめていきます。
誤解しやすいステロイドの副作用や、薬の塗り方について記事にします。